ニカラグア出張写真〜2016年版その4〜コーヒー収穫の生の現場に触れる。
いよいよ農園に入っていきます!
ここまでの出張の様子はこちらから。
※ニカラグア出張写真〜2016年版〜
ドン・エステバンでのカッピングを終え、ミエリッヒファミリーの所有する農園を見学させていただくことに。
写真のような道を大型四駆で進んでいきます。
日本の田んぼのように区分けがはっきり視認できたり、柵で囲われているわけではありません。
生産者や管理者のリーダーからは「この道の右手が◯◯農園、左手が△△農園。それぞれ植えている品種は〜」といった説明を受けます。
我々、日本人から見るとざっくりした管理方法に感じるかもしれませんが、生産者の話を聞いているとそれぞれの農園の太陽光の当たり方や、時間による影のでき方、風の通り方や、土壌成分の違いなど、細かいところまで繊細に違いを認識しながら栽培を行っているようでした。
さらに山道を登っていくと毎年訪れているサンホセ農園に到達。
ちょうどコーヒーチェリーが完熟の状態でコーヒーの木に実っているところを見ることができました。
完熟のコーヒーというと真紅の色のイメージですが、ここサンホセ農園では黄色の品種の栽培をメインに行っています。
※写真はイエローパカマラ種。
またサンホセ農園は山の高台に位置しているので、農園からはとても素晴らしい景色を眺めることができます。
こうしてみると、コーヒー農園は山肌の高地を切り開いた場所にあり、険しい急斜面という過酷な環境で栽培されているということがわかりますね。
山から下りてくる道中、道いっぱいに広がる人だかりに遭遇しました。
時間も夕暮れ前ということもあり、ピッカーさん(コーヒーを収穫する人)が計量場に集まり、今日の取れ高を報告している最中でした。
ピッカーさんが収穫したコーヒーチェリーを「バケツ一杯いくら」の計算で計量していきます。
品質重視の農園主のもとだと、完熟のコーヒーチェリーだけを収穫できる優秀なピッカーには作業単価を引き上げたりするみたいです。
・・・といっても完熟のタイミングだけを狙っていると一つの区画に対してのピッキング回数が増え、そのぶん人区(人件費)がかかり過ぎてしまうので、そのバランスが難しいところだと思いますが・・・。
写真では分かりにくいですが、本当にすごいピッカーさんの数!
日々、日本で何気なく美味しいと感じて飲んでいるコーヒーも、このピッカーさんたちの手仕事「完熟果実だけを摘み取る」ことから始まっているんだなぁと感慨深いものがありました。
続く。