ホンジュラス出張写真〜2016年版その2〜品評会の初日にはこんなことをしています。
翌日から品評会のスケジュールが始まりました。
※ここまでの出張の様子はこちらから。
ホンジュラス出張写真〜2016年版その1〜世界一危険な国?へ初めて行ってきました。
拠点にしているホテルから品評会が行われる会場にみんなでバスで向かいます。
今回の品評会では、「カップ・オブ・エクセレンス」全体を運営するACEという団体と、現地のコーディネーターとしてIH CAFE(イ・カフェ)というホンジュラスの運営する国立コーヒー協会の2つの団体が協力して運営をしています。
普段のIH CAFEはホンジュラス国内のコーヒー産業の調査研究や生産者への指導を行っているそうです。
日本にいるとあまりイメージが湧きにくいですが、生産国ではコーヒー産業が国の中心的な収益の源泉であるため、IH CAFEのように国の団体が主体となって研究や指導をリードしているところが多いです。
会場に到着!品評会の1日目の日程が始まりました。
今回の品評会が行われるのもIH CAFEの事務所。
とても綺麗!イスもフカフカ!
まずは開会の挨拶から、この品評会の1週間を共にする国際審査員の自己紹介が始まります。
今回は日本の他に、アメリカ、ドイツ、イギリス、ノルウェー、オーストラリア、台湾、中国、韓国、ホンジュラスの10カ国から総勢25人の国際審査員が集まりました。
初日はオリエンテーションとカリブレーション。
まず最初にIH CAFEからホンジュラスのコーヒー産業概要のプレゼンテーションが行われました。
国内のどんな地域で栽培されて・・・
それぞれの地域にどんな栽培環境があり、どんな特徴があるかなんてことが説明されていきます。
そしてIH CAFEの取り組みとして・・・
生産者に対してどんな活動をしているのかなど、具体的な取り組みをプレゼンテーションをしていただきました。
IH CAFEのオリエンテーションはここまでで、次はACEからのオリエンテーション。
「カップ・オブ・エクセレンス」並びにカリブレーションの目的の説明や・・・
品評会を行うにあたっての具体的な共通認識や注意点などを丁寧に説明されます。
品評会ではこのような審査員の評価基準のすり合わせを「カリブレーション」と呼び、とても大切にされています。
品評会には様々な国から、それぞれの味覚のバックボーンを持つ審査員が集まるため、何が良質で、何がそうでないかを徹底的にすり合わせしていきます。
※プロジェクタの前で話しているのは今回の品評会のヘッドジャッジを務めるジョン・トンプソン氏。
他にも表現や点数の細かな解説なども。
座学でのカリブレーションだけでなく、もちろん実地でのカリブレーションも行います。
ということでカッピング用の部屋に移動します。
※IH CAFEの事務所はどの部屋も綺麗!
実地でのカリブレーションでは、ホンジュラス産のコーヒーを使用してスペシャルティコーヒーとそうでないコーヒー、また品評会の上位に入るであろうベスト・オブ・ベストのコーヒーを飲み比べたり・・・
薬品を溶かした水溶液を使用して、酸味や甘みの違い、また口当たりの違いをカリブレーションしたりしていきます。
そんな工程を1日通して行い、気がつけば夕方。
朝から始まったオリエンテーションとカリブレーションで、その日の行事は終了。
品評会の結果次第では生産者の人生そのものが大きく変わるので、審査する側もしっかりと評価基準のすり合わせと心の準備をして、翌日の本審査に臨みます。
続く。
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