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2019-04-24

コスタリカ出張写真〜2019年版その1〜コスタリカとコーヒーの歴史

今年も年始の2月と3月に中米のコスタリカとニカラグアに買い付け出張に行ってきました。

今回でコスタリカは5回目の訪問。
毎年変化していく生産国にワクワクしながら美味しいコーヒーを探しに行ってきました。

コスタリカとコーヒーの歴史

コスタリカは1791年スペイン領の時、コーヒー農業が持ち込まれました。
複数の先住民やスペイン人によってコーヒー農業が支えられ、広められていきます。

1821年のコスタリカ独立以降、初めてのコーヒーの輸出へ。
この頃は大半をイギリスへ輸出していたようですが、その後もコーヒー農業(と輸出)はどんどんと成長し、1950年代までには国家の第一位の外貨収入源となっていました。
当時は「ゴールデンビーンズ」と呼ばれていたそうです。

1980年代から現在に至っては、自然環境や経済環境の変化により生産量が減少。
この頃をピークにして現在まででピーク時の半分以下までに減っています。
外貨収入源としてのコーヒーの立ち位置も第六位までに降格。
(偶然か否か、日本の喫茶店店舗数のピークも1980年代と言われています。)
また国策によって「エコツーリズム」と呼ばれる観光産業が成長していることも挙げられます。

しかしコスタリカのコーヒー関係者は胸を張ってこう言っていました。
「生産量は下がったけど、品質は上がったよ。」と。

そうやって生まれた高品質なコーヒーがスペシャルティコーヒーと呼ばれ、日本のゴルピーコーヒーへ届けられています。

品質が上がった要因についてはまた次回に。

到着早々、まずはカッピング。

時差ボケの辛い中、ホテルに1日こもってカッピング(コーヒーのテイスティング)。
美味しいコーヒーを見逃さないように、とことん集中してカッピングに臨みました。


宿泊とカッピングで使用したホテルは、コスタリカの「カップ・オブ・エクセレンス」の会場としても使用されているホテルで環境は十分。

冒頭の歴史説明の通り、コスタリカは環境大国。
日本では見たことのないような色や形の植物、また日本でも見たことあるけど全く大きさの異なる植物が溢れていて、ホテルの庭園もそんな豊かな大自然の植物を楽しめる空間になっていました。
そこはまるでナショナルジオグラフィックの世界観。

ホテルの名前にもなったブーゲンビリア
日本でもフラワーアレンジメントの花として有名なアンスリウム。日本のものより大きくて立派!
モクレンの仲間でしょうか?とても鮮やかです。
おそらくサボテンの仲間。

この日は合計で55種類のコーヒーをカッピングしましたが、自然豊かなホテルの庭園でリフレッシュを重ねながらなんとか乗り越えられました。

翌日からコスタリカ各地のコーヒー生産者を巡ります。

続く。

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