ニカラグア出張写真〜2014年版その4〜
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ドライミル「ドンエステバン」に行ってきました!
ドライミルというのは収穫後、コーヒーを乾燥させる施設。
英語で書くとDry Mill.
Dry(乾燥)Mill(工場)
ドライミルの前行程にウェットミル(Wet Mill)と呼ばれる工場もあり、ウェットミルでは収穫後のコーヒーチェリーを洗ったり、果肉をむいたりしています。
またドライミルとウェットミルをまとめてマイクロミルと呼んだりもします。
スペシャルティコーヒーの生産者は複数農園を所有し、その農園で収穫されたコーヒーを所有する一箇所のマイクロミルで処理しているパターンが多いです。
ここ、ドンエステバンにはエルウィン=ミエリッヒのファミリーが所有する農園のコーヒーが集められます。
なのでとても広いドライミルです。
リモンシージョ農園のコーヒーもこちらで乾燥処理をしています。
今は同じリモンシージョ農園の品種違いのコーヒーもあります!
こちらはオプションの乾燥方法。
テント内で中吊りベットのようなもので乾燥。
ゆっくり時間をかけて乾燥しています。
いろんな農園からいろんな種類のコーヒーが集められ、乾燥時期やオプションもバラバラ。
なのでこちらのドライミルでは専用のトレーサビリティカードを作成して管理しています。
果肉をむかずにコーヒーチェリーの状態で乾燥させるナチュラルプロセスもありました。
収穫時期が違う別のナチュラルは乾燥が進んでいます。
乾燥後には欠点豆を取り除いています。
こちらは欠点豆のハンドピックレール。
そのあとは保管。
毎日、乾燥の終わったコーヒーがストックされていきます。
このミルにはカッピングラボも。
エルウィン氏はコーヒーの国際品評会「カップオブエクセレンス」のヘッドジャッジでもありますが、「生産者自身が品質を評価できる」ということはそれまでのコーヒー生産国にとって、とても革新的な出来事でした。
今となっては私たちはもちろん、生産国の農園主にとってもコーヒーの品質向上のために欠かせないスキルとなっています。
生産国が消費国ではない農作物にしか当てはまらない興味深い出来事ですね。
続く。