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2016-12-12

コスタリカ出張写真〜2014年版その2〜

コスタリカのファームツアーのスタートです!

その1はこちらから。

キサラ農園!

コスタリカのセントラルバレーという地域のとても綺麗な農園です。

すり鉢状の斜面に綺麗にコーヒーの木が植えられています。

多分この辺は植えたて。

コーヒーの花も綺麗に咲いていました。

農園の中を歩いて行くと脱果肉や乾燥などを行う生産処理工場、通称マイクロミルへ。

ここは「ハルディン デ アロマ」(香りの丘)という名前のマイクロミル。

農園内も区画に分けて管理しているみたいです。

マイクロミルにはそれぞれにパルパーと呼ばれる脱果肉機があります。

今までは各生産者はコーヒーチェリーを栽培することだけが仕事だった(脱果肉や乾燥工程は別の業者が行っていた。)けど、

マイクロミルという小規模生産処理場を自分たちで管理することで、生産者は自分たちのチェリーを自分たちの品質基準で商品化できるようになりました。

今まではどんなに品質の高いチェリーを作っていても、脱果肉業者の中では他の生産者の一般大衆グレードの豆と混ぜられていました。

そしてその商品は油や小麦などと同様に先物相場の価格を基準に一般大衆グレードの生豆として取り引きされていました。

自分たちで美味しいままに商品化することで、先物相場の変動に負けないプレミアム価格での取引を実現させています。

一生懸命取り組んでいる証に、乾燥場の片隅には選別にかけられて取り除かれた、熟度が足りなくて果肉が剥けなかったコーヒーチェリーや、中身がスカスカのコーヒー生豆なんかが広がっていました。

こういうのは国内消費用商品なんかに回されるみたいです。

頑張ってサビ病と闘っていました!

サビ病というのはコーヒー栽培において、もっとも厄介な植物の病気。

カビの一種で、サビ病にかかると葉の裏にオレンジ色の胞子状の斑点がつき、葉を落とします。

葉を落とすと光合成ができなくなって、チェリーが完熟するのに必要な栄養が作られず・・・とまぁいろいろあるんですが、とっても厄介な病気です。

訪問の2年くらい前に中米全体をサビ病が蔓延しかけて、このキサラ農園にもその爪痕が残っていました。

農園の斜面に差し込む綺麗な夕日と思いきや、このエリアはサビ病で葉が落ち、木が裸になって茶色になっている状態。

サビ病は高温多湿の状態で発生しやすい。

コーヒー栽培には比較的標高が高く、カラッと涼しい場所が適しているので、これらの農園も元々はそんな気候だったのですが、地球温暖化の影響で標高の低い栽培エリアからじわじわとサビ病の被害は広がっています。

続く

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