toggle
2018-11-13

ブラジル出張写真〜2018年版その2〜世界最大のコーヒー倉庫に行ってきました。

コーヒー生豆の輸出業者「COOXUPE(コーシュペ)」の事務所に行ってきました。

(COOXUPEの玄関入り口)

国際品評会では現地のコーヒー産業や文化についても学びます。
そのためCOOXUPEというブラジルで一番大きなコーヒー輸出業者の事務所に行ってきました。

生産者から集めた生豆を輸出規格に合わせて格付けした後、総合商社などを通じて世界中の消費国に向けて輸出を行います。

COOXUPEで取り扱うのは主に一般流通品クラスのコーヒーですが、グループ会社にはSMCという高品質クラスのコーヒー(すなわちスペシャルティコーヒー)を専門に取り扱う輸出業者があります。

規模の大きな組織力を生かして一般流通品を取り扱うCOOXUPEと、少数精鋭でフットワークの軽さを生かして高品質品を取り扱うSMC。

独立した事業を行う両者ですが日頃から密な連携を取り、時にはお互いの会社に人員を配置転換しながら協力して事業を進めているのがわかりました。

コーヒー大国ブラジルの大きな輸出業者ですがスペシャルティコーヒーのトレンドにあわせて日々進化を続けています。

COOXUPEには毎日たくさんのサンプルが集められ品質管理業務(格付け作業)が行われています。

(サンプルの保管室)

ブラジルの品質管理方法は豆の大きさの測定と欠点豆のカウントを行い、最後にカッピングで評価がされていきます。

写真のフィルム缶のような箱、一つ一つがコーヒーサンプル。
これだけ多くの種類のコーヒーが次から次に集まってくるらしいです。
サンプルローストだけでも大変だと言っていました。

(カッピングテーブル)

カッピングテーブルのカップも数が多すぎて、どこでロットが区切られているかわからないほど。

ブラジルの一般流通品のカッピングはスペシャルティコーヒーのカッピングの目的「サンプルのコーヒーの良い部分をさらに細分化して評価していく」こととは異なり、「サンプルのコーヒーに欠点がないか」という足切りの目的で行われています。

スペシャルティコーヒーのそれとは目的が異なりますが、スペシャルティコーヒーのカッピング技術のルーツとなるとても大切な技術です。
良い部分だけでなく、悪い部分も評価できる技術が大切ですね。

事務所を出て、世界一大きな倉庫エリアへ。

このCOOXUPEは世界最大の容量を誇るコーヒー倉庫と言われています。

フレキシブルコンテナが天井近くまで積み上げられた倉庫。
一袋に1トンのコーヒーが入っているらしいです。

工業地帯のプラントのような設備も全てコーヒー生豆の貯蔵庫。

歩いて見て回るだけでもヘトヘトでした。

続く。

関連記事