コスタリカ出張写真〜2018年版その3〜生産者の胸の内。
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コスタリカ出張写真〜2018年版まとめ〜
「モンテ コペイ」マイクロミルに今年も行ってきました。
「モンテ コペイ」を管理するのはナバーロファミリー。
2014年の「カップ・オブ・エクセレンス」で1位、2位、4位、5位という快挙を達成し、世界中から注目されている生産者一家です。
農園もマイクロミルも共に素晴らしいロケーション。
標高1,800〜2,000mの山肌に位置しています。
今回、マイクロミルの反対の山からの撮影に成功。
もう何度も訪問しているマイクロミルですが、今回の訪問ではナバーロ家の大黒柱でもあるお父さんのエンリケさんのここに至るまでの心境を聴かせてもらうことができました。
「モンテ コペイ」マイクロミルは今年で8年目。
※以下、引用部分はエンリケさんの話から。
「モンテ コペイ」マイクロミルは2010年の設立で、今年で8回目の収穫と生産処理を迎えました。
コーヒーの栽培は50年以上前から、祖父の代から始めていました。
その頃は伝統的な生産方法でコーヒー栽培を行っていました。自分の代になった時、今後の将来を見据えるとコーヒーでやっていくためには(品質に特化したコーヒーの)マイクロミルしかない。
「今までのやり方から変わらなければいけない。」
「子供に継がせられない。」という思いで、マイクロミルを設立しました。
※注釈。
今までのコスタリカの伝統的な栽培方法は、生産者はコーヒーチェリーを栽培するだけ。
そのあとは、コーヒーチェリーを買い集める仲買業者に販売したり、公共の業者に販売をしたり。
そのやり方では現金商売というメリットはあるものの、品質の良し悪しは関係なくどんな品質のコーヒーも一律に先物相場で取引価格が決められてしまうというデメリットがありました。
マイクロミルを設立した当初も非常に苦しかった。
(マイクロミルという今までにない新しいやり方に)銀行から融資がおりない。
初年度は収穫量の半分を従来の公共の業者に販売して、なくなく現金を得た。その頃にエクスクルーシブコーヒー社に出会い、サポートを受けながら毎年様々な改善を繰り返して今に至る。
※注釈。
エクスクルーシブコーヒー社は今回の出張もアテンドしていただいているスペシャルティコーヒー 専門の輸出業者。
コーヒーの輸出だけでなく、生産者への啓蒙活動なども積極的に行なっています。
ナバーロ家の情熱は次の世代へ。
エンリケさんの思いは息子のエンリケJrに受け継がれ、今ではエンリケJrが中心となってマイクロミルを管理しています。
今年の改善はレポサードの他に、QRコードを導入してトレーサビリティを管理することだとか。
もう日本のコーヒー屋さんよりもはるか先に行っているようでタジタジでした。
「毎年の改善。」をゴルピーコーヒーも大切にしたいと思います。
今年のモンテコペイのコーヒーも無事仕入れることができましたので、日本への到着がとても楽しみです。
続く。