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2018-08-24

コーヒーかすとチャフとガーデニングの肥料の話。

「コーヒーの抽出カスの使い道。」

抽出カスの使い道には冷蔵庫や靴箱での消臭剤としての二次利用が有名ですが、園芸肥料としての使い道についてもたくさんご質問をいただきます。

そんなことについて「花の王国あいち」の愛知県庁の担当者の方と話題にしていると、興味深い資料をいただいたので今日はその資料を紹介させていただきます。

1997年神奈川県農業総合研究所研究報告 第138号
【コーヒー粕の作物生育阻害因子に関する研究】
(レポートの詳細はリンクをクリック。)

1996年3月に発表されたレポートですが、内容を要約すると

  • コーヒー粕は作物の生育を阻害する。
  • それはコーヒー粕が土の中の窒素を吸収してしまうため。
  • 2ヶ月ほど時間をかけて堆肥化させると、窒素を吸収しなくなるので、多孔質として園芸への利用は可能。

といったことが書いてあり、コーヒー抽出かすは園芸肥料にはあまり向いていないということがわかります。
逆に雑草が生えて欲しくないところに撒くのはいいかもしれませんね。

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コーヒーチャフの堆肥としての二次利用。

カップ一杯のコーヒーになるまでの廃棄物にはコーヒー抽出カスの他にも、チャフと呼ばれるものがあります。

これは焙煎前のコーヒー生豆の表面についている薄皮で、ピーナッツの表面についている茶色い皮と同じようなもの。

焙煎中のコーヒー豆が膨らむことでチャフは剥がれていってしまうので、一般の方の目に触れる機会は滅多にありません。
ゴルピーコーヒーではこのチャフを花壇の堆肥として使用しています。

今年の酷暑で花壇の土が痩せてきているような気がしたので、今日はチャフの堆肥化作業をしていました。

堆肥化といっても市販の培養土に混ぜるだけ。

しっとりした培養土とパサパサのチャフを混ぜるのは少し大変ですが、水を入れながら混ぜると混ざりやすくなります。

ゴルピーコーヒーの場合は、混ぜる際に遅効性肥料やネキリムシ対策の虫除けなども一緒に混ぜ込んでいます。

こうして出来上がったチャフ入り培養土。

2〜3日寝かせてから花壇に土入れをしていきます。

チャフの園芸肥料としての利用効果について正式な研究レポートなどはありませんが、

  • 砂地から始まったゴルピーコーヒーの花壇でこれまで継続して使用し、今でもたくさんの植物が元気に育っていること。
  • ゴルピーコーヒーの花壇の土の中にいつの間にかミミズがたくさんいたこと。

など、様々なプラスの事実もあります。
ということで、もしご家庭でもチャフを使ってみたいという方は川名店のスタッフまでお気軽にお尋ねください。
事前予約制になりますが、無料で差し上げます。

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