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2018-05-31

コロンビア出張写真〜2017年版その5〜【番外編】世界で話題のロウチョコレート工房に行ってきました。

品評会の終わった翌日、国際審査員のみんなでカフェに集まっていました。

ここはホテルから歩いて数分、「カップ・オブ・エクセレンス」の現地スタッフに聞いて紹介されたスペシャルティコーヒーのカフェ「Jus’so Cafe」

(閑静な通りにあるJusso Cafe。)

「カップ・オブ・エクセレンス」の翌日は品評会に入賞した農園を訪問し、消費者である我々と生産者が親交を深める「ファームツアー」と呼ばれる行事があるのですが、今回は諸事情で中止となり丸一日空いてしまってどうしようかと朝からみんなでカフェに集まっていました。

カフェのスタッフと情報交換をしているうちに「面白いチョコレートを作っている友人がいる。」という話になり、その友人に連絡をして「チョコレート工房へ見学に行く」という流れのグループができ、僕も行ってきました。

(Jus’so Cafeでも販売していた、そのチョコレート「JUAN CHOCONAT」。)

たどり着いたのは住宅街の中にある秘密基地のような工房。

JUAN CHOCONATの工房に到着しました!

この日は日曜日ということで工房の作業もお休みでしたが、私たちのために代表のJUAN氏が工房の中を見せてくれました。

(工房の扉が開くのを待つ一行。)

カカオというとコーヒーによく合うお菓子の想像が容易にできますが、農業の側面からみても実はコーヒーとの関係は深く、コーヒー農園の麓、すなわちコーヒーの栽培に適した標高の一つ下の標高レンジがカカオの栽培に適した環境です。

ですのでコーヒー生産国ではご当地カカオのチョコレートは今までもよく目にしていたのですが、実際にチョコレート工房に行くのは今回が初めてでした。

中に入ってみるとコンパクトな室内にいろんな機械がならんでいました。
カカオは専門外ということで、どの機械がなんの役割をするのか丁寧に教えてもらいました。

一番見たかったのは「焙煎しないカカオ」で作ったロウチョコレート。

(粉砕したカカオを寝かせて醗酵させているところ。)

チョコレートはカカオのタネを取り出した後に、「乾燥→醗酵→焙煎」という行程を辿って行くのですが、Jus’so Cafeでも食べて一番興味深かったのは、カカオを焙煎しないRAW(ロウ:生)チョコレート。

一般的なチョコレートは香ばしい風味付けと、加熱処理による殺菌のために焙煎を行なっているのですが、その焙煎によって本来カカオに豊富に含まれるポリフェノールなどの食物酵素が大幅に消失するそうです。
このロウチョコレートは焙煎しないためカカオ本来の食物酵素が豊富に含まれ、(あとで調べてわかったことですが)今では美容と健康のためのスーパーフードとして世界で注目されています。
味見もさせてもらいましたが、米麹のようなとても豊かな風味でした。

他にもカカオの粉砕時に出る外皮から作られるカカオティー(コーヒーでいうところのカスカラティー)の試飲もさせてもらいました。

工房見学の次はカカオバーへ。

工房でJUAN氏と話をしていると、このJUAN氏は近くのショッピングモールに直営のカカオバーを持っているという話になり、さっそく次はそのカカオバーに移動しました。

工房のある閑静な住宅街から車で10分ほど。
活気あるラテンのムードが流れるとても賑やかなショッピングモール、その中にJUAN CHOCONATのカカオバーがありました。

チョコレート専門店にこれほどまでに人が集まるのかと、すごい混雑ぶりで驚きました。
老若男女のコロンビア人がチョコレートをつまみながら「ホットカカオ」や「カカオフラペチーノ」を楽しんでいましたが、コロンビア人の活力の源はチョコレートだったのかと思ってしまうほどでした。

予想外のファームツアーの中止でしたが、それ以上に日本ではできない貴重で楽しい経験ができました。
また、帰路のコロンビア国内線もストライキで飛ぶのか飛ばないのか不明のままに空港に向かいましたが、なんとか飛びまして無事帰国できました。

(無事に飛んでくれたアビアンカ航空イバゲ〜ボゴタ路線。)

(コロンビア最後の食事はボゴタ空港でミントレモネード。)

【コロンビア出張写真〜2017年版〜】終わり

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