ニカラグア出張写真〜2015年版その2〜
2015年版その1はこちらから。
「ドン・エステバン」を後にして農園エリアへ。
やってきたのはミエリッヒファミリーの運営する「サンホセ農園」。
※「ビエンベニードス! フィンカ サンホセ。(サンホセ農園へようこそ。)」
サンホセは山の斜面の丘にあり、農園からは湖の綺麗な景色が一望できます。
農園内にはゲイシャ種も植えられていました。
まだまだ植えたてで収穫できるのは早くても再来年以降。
農園内の散策では、ピッカーさん達のピッキングの様子も見学。
※ピッカー=コーヒーチェリーを収穫する「期間労働者」の人たち。
この時はもうすでに夕方近くで、今日のピッキングは終了。
写真の木箱でそれぞれのピッカーが収穫したコーヒーチェリーを計量。
量と質(熟度の揃い具合)に合わせて賃金を支払うみたいです。
いつもの買い付け目的の出張では、収穫も終わりがけのタイミングを狙って産地に行くので、こういった収穫時の生々しい現場を見ることができるのはちょっと貴重な体験でした。
サンホセ農園の後には同じミエリッヒファミリーの違う農園へ。
ここは去年も来ましたが、栽培目的の農園というよりは実験農園に近いところ。
ラウリーニャと呼ばれる珍しい品種が植えられています。
日本でも「幻のブルボン『ブルボン ポワントゥ』」と呼ばれる品種と同じか、ほぼ同じの品種だったと思います。
去年は「植えたてっ!」という感じでしたが、今年は順調に成長している様子でした。
あっという間に翌日。
町の宿で軽く朝食を済ませたあとに、再度エルウィンさんのドライミル「ドン・エステバン」に移動し、モーニングコーヒーならぬモーニングカッピング。
昨日のプレゼンに引き続いて様々な個性豊かなサンプルを準備していただき、「日本のロースターや消費者の皆さんにいろんなコーヒーを紹介したい。」という思いの伝わるカッピングプレゼンテーションでした。
この日はセルヒオさんのドライミルを見学。
ニカラグアのツアーをアテンドしてくれている生産者のセルヒオ・オルティス氏。
ミエリッヒファミリーに並ぶ、ニカラグアの優良生産者の一人。
ゴルピーコーヒーのオープン時にお配りしたドリップバッグの「エルポルベニール農園」もセルヒオ氏の農園。
ゴルピーコーヒー開店当初からお世話になっている生産者の一人です。
セルヒオ氏のドライミルは自宅の敷地内。
中米の他の生産国、コスタリカなどと比べて高い標高など美味しいコーヒー作りの条件の望めないニカラグア。
そんなニカラグアでは収穫後の生産処理方法(プロセッシング)に様々な工夫を取り入れて品質向上を目指しています。
セルヒオ氏はそのトライアルプロセスを一番積極的に取り組んでいる生産者。
去年もやっていた例では、収穫後のコーヒーチェリーの果肉を剥く前に、山脈上に並べて数日寝かせる「マウンテンドライ」などがありました。
※意図的にコーヒーチェリーを追熟させる。
今年はどんなことをやっているのかなぁと楽しみにドライミルを訪れてみると、去年の訪問時にはなかった黒いテントがありました。
今年は通気性のあるテントで遮光をして、湿度と温度を管理しながらゆっくり乾燥させる「スロードライ」というプロセスに取り組んでいました。
「毎年いろんな新しいことに取り組んでるなぁ。」と感心させられながらも、一番大切なのは日本のお客様の『美味しい!』というひとときなので、しっかりと品質もチェックしていきたいと思いました。
続く。
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