メキシコ出張写真〜2014年版その5〜品評会はあっという間に表彰式に。
品評会は2日目に入り、本審査。
ここまでの出張の様子はこちらから。
※メキシコ出張写真まとめページ。
官能評価のすり合わせのための初日を経て、二日目からはいよいよ本審査のスタートです。
初めての参加ということで、緊張もあり、写真少なめ、記憶少なめでカッピングセッションを重ねていきます。
審査会の具体的な内容は、当たり前ですがカッピング。
その後には審査のすり合わせのためのディスカッションが行われています。
各サンプルのカッピングでの評価点を共有するのももちろんですが、“Let’ talk about these coffee.”というヘッドジャッジの言葉と共に、各々のジャッジがそれぞれのサンプルについて感じたことをコメントしていきます。(もちろん英語で。汗)
そして、またカッピング。
と、こんな流れでカッピングとディスカッションを繰り返していき85点以上のコーヒーを選り分けます。
この一連の流れを国際品評会に選出されたすべてのサンプル(今回は25ロット。通常は60ロットくらい。)で行い、そこで選ばれた85点以上のコーヒーを再度同じ一連の流れで評価していきます。
その後、上位10位に選ばれたコーヒーをさらにカッピング(通称:トップ・テン・カッピング)をして順位づけをしていきます。
このような厳正な評価を幾度も重ねてカップオブエクセレンスのコーヒーは選ばれていきます。
またアクティビティでメキシコの文化を見聞。
品評会の合間にはアクティビティも以前のブログにも川下りの様子を掲載しましたが、その他にも印象深いアクティビティがたくさんありました。
中でも一番は「ルチャ・リブレ」。
ご存知の方も多いと思いますが、メキシコでは有名なショースポーツの覆面レスリングです。
私は旅の疲れと品評会の緊張の疲れで、大盛況の会場の中でウトウトうたた寝をしてしまっていました。
あっという間にアワードセレモニー。
品評会が終われば表彰式。
表彰式には「あなたのコーヒーは国内品評会をパスし、国際品評会での選考に残っていますよ。」という通知を受けた生産者たちが集合しています。
次々と入賞した生産者たちの名前が読み上げられ、舞台上で表彰されていきます。
皆さん当たり前ですがとても嬉しそうです。
一年間の苦労と挑戦が報われたという表情です。
そして一位はこの方。
会場内は盛大な拍手で盛り上がりました。
カップオブエクセレンスに入賞した全てのコーヒーは、この後インターネットオークションにかけられ、世界中のコーヒーバイヤー(コーヒーロースター)に届けられます。
オークションでの落札価格は一般流通品の数倍から、上位入賞のロットでは数十倍の価格で取引されます。
生産者の皆さんはそこで得られた収益を再度農園の設備に投資して、翌年も品評会に挑戦したり。
継続的に美味しいコーヒーを栽培できる環境作りに励んでいます。
多くの喜びと安堵の表情が感慨深い、感動的な初めてのアワードセレモニーでした。
メキシコ出張写真〜2014年版 終わり〜
※審査員として一緒に参加したLa Boheme Cafeのチャールズと、Cafe importsのマットと。
※ヘッドジャッジのポール・ソンガー氏と。
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